――Two wishes and hope = reverse = 2 ――
扉を開くと、カラン・・・と、ベルの小気味良い音が店内に響いた。
「いらっしゃい」
客がちょうど居ないのか、席はどこも空いていた。
小さめだが、いくつかのテーブルと、カウンター席がある店内。
そのカウンターの奥にはここの主
人なのか一人の女性が座っていた。
「何にする?」
ちょうどその時、
「うーん・・・・」
「どうしたんだユイ?」
リビングで事務作業を行っていた
兄と妹。
「どうも、さっきのメールが気に
なって・・・」
「『○ン様、ジャニー○、有名俳優の大名行列!!』か?」
「そうそれ。なーんか・・・・前にも似たようなことやらかした気が・・・・・」
「何?」
「前にね、蓮と真司君が急いでた
のか街中走ってたんだって」
それで、急いでいたからぶつかっ
てもごめんって誤る暇無くて・・・・・
「きゃっ!」
「わっ!」
「なによぉ!!」
「すんませーん!!」
「って、謝るだけでずっと走って
たら・・・・」
「走ってたら?」
「目的地に着いたところで、いき
なりTVのカメラマンやアナウンサーやらに囲まれたんだって」
「・・・・・」
「蓮も真司君もすごく驚いたらし
いんだけど、すごい大騒ぎだったらしいよ?」
「・・・・ま、まぁ、外見で言え
ば人並み以上だからな・・・・」
「そうだよねー。なんで、あんな
いい男ばっかライダーに選んだんだか・・・」(ジロリ)
「ユ・・・ユイ;」
「私、そのことですっごくからか
われたんだからね?」
「す・・・すまん・・・・」
「・・・・・・ま、いいけど
ね・・・・でも、なーんかデジャヴを感じちゃって・・・・・
「なるほど・・・・」
其処へ・・・・
「ゆいー!ちょっと手伝っておく
れ!」
「あ、はーい!!ちょっと行って
くるね」
「ああ」
さらに数秒後・・・・
「ユイ!!シロウを呼んできてお
くれ!!早く!!」
「え!?どうしたの!?」
途中まで来ていたユイは、慌てて
店へと向かい・・・・
「・・・・・ッ蓮!!」
「どうしたんだッ!?」
二人の目には倒れこむ秋山の姿
が・・・・
この瞬間、兄弟は心の中で叫ん
だ。
デジャヴど
ころじゃなかったーーーーーーーッ!!!!
その後、秋山がソファーへと運ば
れ目が覚めるまで・・・・
「ユイ、何メールしてるんだ?」
「うん、友達にメールを・・・・
『○ン様、ジャニー○、有名俳優
の大名行列、犯人はこの人です。(写メで)』って」
「・・・・・・・・・・・ユイ」
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これで次の大騒動決定ですね。
秋山さん、起きないほうが実は幸せかもしれません。