ライダーズ保険。〜おまけ〜












大学の研究室。

「エリィィィイイ!!!!」

扉を勢いよくあけて入ってきた秋山氏。
(既に意識を失ってしまったエリ)

「エリ!!エリィィイ!!」
「と、遣っているそこの秋山」

彼女に慌てて近寄る秋山に、ちょい待ったをかけるカンザキシロウ。

「・・・お前がカンザキシロウか」
「俺を知ってるのか?」
「まぁな。お前も俺を知っているようだな」
「まぁ・・・な」


と、お互い目が合い・・・

「秋山ぁああ!!!」
「カンザキシローーーー!!!」



ガシィイイイッ!!!

強く抱き合う2人。











と、いうのは置いといて。


デッキを受け取った秋山。

「さて、秋山」
「何だ?」
「デッキを受け取ったお前には漏れなく『ライダーズ保険』に加入することが出来る」
「ライダーズ保険?」
「そうだ。ライダーになった者だけが入れる保険だ。どうだ、入りたくは無いか?」
「いや、俺は自分の加入している保険がある」
「却下」







強制的に加入させられる秋山氏。

「で、何の保険があるんだ?」
「俺も保険業を遣るのは初めてだから、多種多様の保険を用意してみた」
「ほぉ?」



その1。
生命保険(生保:第一分野)
・終身保険
養老保険
個人年金保険
定期保険
生存保険(単体では存在せず、何かしらの死亡保障が付属される)

その2。
損害保険(損保:第二分野)
・火災保険
住宅火災保険
住宅総合保険
地震保険(単独加入は不可。必ず住宅火災保険などと併せて加入する。)
普通火災保険
店舗総合保険
・団地保険
・海上保険
・自動車保険
自賠責保険(俗称・強制保険)
任意保険
・所得補償保険
・賠償責任保険
個人賠償責任保険
企業賠償責任保険
専門職業人賠償責任保険
瑕疵保証責任保険
船客傷害賠償責任保険
・傷害保険
普通傷害保険
家族傷害保険
ファミリー交通傷害保険
国内旅行傷害保険
海外旅行傷害保険
ゴルファー保険

その3。
第三分野保険(生保、損保)
医療保険
疾病保険 - がん保険その他の三大生活習慣病保険(=「特定疾病保険」<とくていしっぺいほけん>という)など
介護保険





「カンザキシロウ。この損害保険の最後にある『ゴルファー保険』は・・・?」
「そのまんま、ゴルファーの保険だ。ゴルフのプレー中などに起きた事故に対する保険で
俗にホールインワン保険とも呼ばれている。 一般的には「掛け捨て」方式で、保障期間が短く、1日だけのものもあるな。
ああ、因みにライダーズ保険に置いては、掛け捨てじゃぁないから安心しろ。
ゴルフをプレー中に・・・

・打球が自分自身や他人の身体に命中し、負傷・死亡させた場合
・打球が建造物や物品に命中し、故障・破損・破壊させた場合
・スイングしたクラブが他人に命中し負傷・死亡させた場合
・自身が転倒したり滑り落ちたりして負傷・死亡した場合
・クラブに亀裂が入ったり折れ曲がったりして故障した場合
・クラブなどの持ち物が盗難にあった場合

といった場合において、保障してくれる保険のことだ」
「ライダーとやらに関係あるのか?」
「勿論だ」
「具体的に言うと?」
「例えばだ。ライダー同士で仲良くゴルフをしにいくとする」
「・・・おい」
「ん?何だ?」
「ライダー同士は戦い合わなくてはいけないのではなかったのか?」
「そうだ」
「では何故仲良くゴルフなんだ?」
「まぁ、その部分は置いといて」
「置いとくなッ!!!」


「話しを戻して。もしプレイ中に、此方が打ったボールが相手の顔面にぶつかってしまい、全治2ヶ月の怪我を負ってしまう。
すると、相手は自分を倒すためにぶつけたのではないかと、いちゃもんをつけて来る」
「まぁ、ありえなくも無い。一つ、質問がある」
「今度は何だ?」
「全治というのは一体全体、何を基準にしているんだ?」
「全治か・・・また、現代社会のあやふやな所を突いてくるな。いつか、豆腐の角に頭をぶつけて死ぬぞ秋山?」
「そんな戯言はいい。で、全治の基準は何なんだ?」
「ち、仕方ない。全治とはそもそも全有効治療期間の略で、治療にかかると思われる期間と言われているそうだ。
しかし、全治というのはややこしくてな。医者に『もう通院しなくてもいい』と言われるまでのことを指すんだ。
例えば、『2,3日寝ること。通院の必要なし』などといわれれば、その時点で全治となる。
完治は元の通りに戻ることを言うため、こういったあやふやな事は無いんだ。」
「成る程」
「話しを戻すぞ。――そんな時、この保険に加入していれば大人の解決方法で喧嘩両成敗が出来るっていうわけだ。」
「何処か卑怯な感じを受けるが、なるほど。とても合理だ」
「だろ?」
「なら、この損害保険にある『店舗総合保険』とは?」
「ライダーは、何もお前のようなプータラだけではない。中には汗水頑張って自分の店を切り盛りしている奴も居るだろう」
「ふむ」
「そんな奴等のために、俺は何かをしてやりたい」
「・・・」
「そんな時、俺は考えた。その店舗に対して保険を設ければ、きっとライダー業ももっとしやすく、尚且つ円滑な店舗運業が出来るのではないかと!!」
「・・・カンザキシロウ」
「そこで、考え付いたのがこの店舗総合保険だ。コレさえ組み込めば、きっとそういう奴等も喜ぶはずだ」
「お前、そこまで考えて・・・」
「・・・ふっ」




「ん?・・・旅行保険まであるのか?」
「ああ、それはライダー団体旅行用にと思ってな」
「旅行?ライダーの奴等でか?」
「そうだ。10人以上なら団体とする旅館やホテルが意外と多くてな」
「お前が行きたいだけだろう!!!」
「当たりまえだぁああ!!!」

ゴルトフェニックスとダークウィングの羽ばたきで研究所内には突風が吹き荒れる。





「はぁはぁ・・・秋山、保険に話を戻すぞ」
「い・異議なし・・・」
「で・・・大事な医療保険の内容だが、ライダー同士の戦いで医者に掛かった場合には、最大で200万円、入院費用が4日から1日2万円となっている」
「まぁ・・・大体がそんなものだろうな」
「で、このライダーズ保険の特徴についてだが」
「種類豊富すぎて飽和状態が特徴じゃないのか?」
「それは認めよう。しかし既に登録した後だから保険の数は変更できないんだ」
「何処に、登録したんだ?」
「それは置いておいて。特徴についてだが、この保険は加入した時点で遺族や自分の家族に対してその効力を発揮するんだ」
「何だと?」
「この保険に加入しているライダーが死んだ際には、最大2,000万の保険金が下り、行方不明者から7年後には法律で死亡となるため、 海の見える緑豊かな丘に豪華な墓も着いてくる。無論、墓守付きだ」
「ほぅ・・・それはまた、結構な額の上に、墓付きか」
「しかも、通夜葬式の手配、49日、3回忌その後の法事も全て面倒を見る」
「随分とアフターケアが充実だな」
「その上、遺族の入学卒業、結婚、再婚、その後の冠婚葬祭、節々の祝い事等にも全て対応しているといった万全なアフターサービスだ」
「既に保険業を超えてないか?」
「俺も思う」





「さて、秋山」
「何だ?」
「今まで説明してきたが、お前はどの保険に加入する?」
「選択性なのか?」
「ああ。何せ初めての保険業なのでな」
「掛け金は?」
「掛け金は一つの保険に対し、月々30,000円としてみる」
「少し高いぞカンザキシロウ」
「そうか?」
「ああ。どうせなら掛け金を低くして、支払い量をもっと高くしろ」
「そんな無理を言うな。で、どの保険に入る?」
「変更は可能か?」
「ああ。増やすに当たってはその次の月から、減らすに当たっても次月から。といったシンプル構造だ」
「まるで携帯の契約みたいだな。・・・よし、ならゴルファー保険と・・・」
「旅行保険は必須だぞ」
「・・・っち」
「必須だ」
「なら賠償責任保険の、個人賠償責任保険、企業賠償責任保険、専門職業人賠償責任保険、
瑕疵保証責任保険、船客傷害賠償責任保険に入る」
「一ついいか、秋山」
「何だ?」


「何故、そんなに賠償保険ばかりなんだ?」

「愚問だ」










帰り際、エリを抱え研究所を出ようとする秋山。



「ああ、それから」
「なんだ、まだ何かあるのか?」

めんどくさそうに振り向く。

「初加入者としてお前にあげたいものがある」
「・・・?」



「今ならこの、白鳥型モンスター『ブランウイング』が付いてくる」


『クェックェックエエッ!!』



「いるかぁあああ!!!!!」

「まぁまぁ、そういうな。こいつはあの名曲『あひるのワ○ツ』まで踊れる優れものだぞ?」



「鳥の種類が違っとるわ!!!!」





















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おまけのつもりで作ってみました。
・・・やたら長いな;

ここで記載されている保険につきましては、日本にある保険全てです。
保険会社はこの種類の保険から、
何種類かをピックアップして会社を経営しています。
こんなに保険の種類を取り扱っている会社はまずありません。
これは13人だけだから出来るんです。




コレを4,000HITのお礼にしても・・・





・・・・・ダメですよね?





※参考・・・ウィキペディア







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