それは、ある日唐突に目覚めた。





――Two wishes and hope――








その日、秋山は日用品の買い足しに行くため、マンションを出て、ショッピングセンターへと向かっていた。

そんな中、ふと懐かしいような景色を見た。

―――知っている・・・・?

それは小さな小さな疑問。

水に波紋が広がっていくように、自分の中で広がっていく。

―――俺はこの道を知っている・・・?

いつも歩くのだから、知っているのは当たり前で。

けれど、それとはまた違う。

懐かしいような、苦しいような。

どう表現したらいいのか分からない感情か広がっていく。

そして、気がついたら地面を強く蹴り、走り出していた。

―――ハヤク、ハヤク、イカナケレバ

道を考えてる暇は無く、ただがむしゃらに体が向かう方向へと走っていた。



そして、たどり着いたのは、

「アトリ・・・・・?」

住宅街の中にある、小さく古い一つの洋式の家屋だった。
























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