カウンター


2.今、この瞬間









アトリカウンター。
本を読んでて。

「何を読んでいるんだ城戸?」
「えーっと・・・・『今、この瞬間』ってやつ」

城戸は読んでいた本を手塚に見せた。
その言葉はどこか儚さと切なさを感じさせる言葉。

「それは、悲恋とかの話しか?」
「まぁ、そんなとこ」
「なるほど」

読んでいた本に栞をさし、閉じると横に置く。

「はぁ・・・なんか切ないよな・・・『今、この瞬間』って・・・」
「そうだな」

と、そこに上の部屋からもう一人の同居人である秋山がキッチンへと降りてきた。
そのまま冷蔵庫へと直行し、途中手にしたコップ片手に牛乳を取り出すとコップに注ぎ込む。

「ぁ」
「・・・」

その様子を見ていた2人。
実はその牛乳。


賞味期限が4日前。


秋山は何も様子を変えることなく、牛乳を戻すとコップを流しに置き、そのまま戻っていった。


「手塚君・・・」
「城戸・・・・」





ああ、これぞ『今、この瞬間』・・・・。





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なんだか意味が分かりにくいものに・・・・。
ギャグにしたかったんですが・・・・;