そうだ、旅に出よう。





AM 6:30

「城戸、旅に出よう」
「え?どうしたのさ、急に?」
「ほら早く。秋山が起きてしまう!!」
「わ・分かった!!」

アトリ、出発。




――新宿駅にて。

「駅に着いたけど、どの電車に乗るの?」
「まだ・・・早いな。列車が出るのは7:00だから今のうち駅弁でも買ってこよう」
「よっしゃ♪」




AM 7:20

「ん・・・・」

秋山さん、起床。
やたら静かな部屋に疑問を持つ。

「城戸・・・?」

珍しく閉められている、もう一人の同居人のカーテンを開く。

「これは・・・・?」

そこには1枚の紙。




――車内にて。

ガタンゴトンガタンゴトン

「やっぱ電車の中で食べるお弁当って美味しいね♪」
「そうだな」
「でも、蓮に黙って出てきちゃったけど、よかったのかな?」
「大丈夫だ。秋山にはきちんと書置きをしてきた」
「あ、そうなんだ」
「ああ。だから安心していい」




――アトリ。

<書置き>


秋山へ。

今日 俺は旅に出る

お前の知っている、城戸と2人で

いつか、お前が行く筈だったあそこへと

行く先々で思い浮かべるのは、きっとお前のことだろう

だが、その寂しさこそが今の俺を変えてくれるのだと信じたいんだ

さよならの別れはいつまでたっても、きっと言えはしないだろう

俺にとってお前は今でも、そしてこれからも、一つのまぶしい青春なのだから

7時ちょうどの スーパーあずさ1号で

俺は 俺は お前から たびだちーますぅ〜


                     ばい,手塚


「貴様は狩人かッ!!!!」

――――かけおち発覚?




AM9:39

「さて、やっとついたぞ」
「俺、松本に来たの初めてだよ!」
「そうか」
「で、何でここに着たのさ?」
「昨日ユイちゃんが、信州松本にある新ばし飴が食べたいといっていたので、引き受けたんだ」
「ああなるほど。あそこの飴って本当に美味しいもんね」
「前に、秋山に約束したらしいんだが、秋山は覚えていないみたいでな」
「あ〜あ。時折、あいつ約束忘れるんだよな」
「まずは荷物を旅館に預けるか」
「わっ旅館まで取ってるんだ!!」
「ああ。どうせならゆっくりしたいからな。今日は、観光と買い物だ」




――そのころ。

「あ、蓮!!どこか行くの?」
「馬鹿2人を連れ戻してくる!!」
「あ!!お土産忘れないようにね!!!」


「明日は、どうする?」
「今日の午後から秋山と合流して明日は3人で観光しよう」
「それは楽しみだ♪」



                       終わり。



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手塚氏に遊ばれる秋山氏。(笑)
秋山が追いかけてくることを計算しての行動。
狩人解散おつかれさまでした。



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