ライダー’S大運動会
  
       北岡弁護士事務所








北岡弁護士事務所にて。

その日の朝、いつも通り作ってもらった朝食を食べた後、コーヒーで絞めていた北岡秀一弁護士。

「先生」

「ん?」

「今朝、こんな物が朝刊と共に入っていたのですが・・・」

茶封筒を差し出す。

「何、茶封筒?」

受け取り、差出人をみる北岡。

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」



そして。

「邪魔する」

「邪魔するぞ」

「おはよう〜北岡さん、由良さん!」

アトリ3人組が未だ、茶封筒に固まっていた二人の元へやってきた。

「・・・あによ?何のよう?」

「おはようございます」

いきなりの闖入者に不機嫌になる北岡に、挨拶し返すゴロー。

「あぁ!!!北岡さんも貰ったんだ!!ライダーのお知らせ!!」

「へ・・・?」

城戸の大声に、何のことかと他の二人を見た北岡。

「その封筒にはライダー’Sスポーツ大会のお知らせが入っているんだ」

「やはり、ここにも着てたか・・・」

「スポーツ大会・・・・?」

茶封筒を穴が開くほど見つめながら訝しげに言う北岡に対し、手塚は、

「しかも俺達に届いたのは一昨年のお年玉切手付きだ」

「北岡さんは?」

「いや・・・俺んとこは、去年の・・・」


「話しを変なところに持ってくな」




改めて、ゴローの入れてくれたお茶を飲みながら、北岡は3人と向かい合い封筒の中身について聞いた。

「つまり、この中にはライダー同士の親睦を深めてもらえるように、『仮面ライダー’S組合 組合代表 カンザキシロウ』がスポーツ大会を開くので、それに参加しろ、っていう知らせなんだな?」

「ああ」

「俺達3人はそう書かれていた」

「・・・何考えてんだよカンザキ」


考え込む3人をよそに、

「ねぇ、由良さん。当日のお昼何を作る?」

「そうですね・・・運動した後なので、やはりお腹に溜まるものが・・・」

何せ、皆成人している男なのだ。

沢山食べるのは目に見えている。

「だよねー。俺、おにぎりやサンドウィッチとか作ってこうって思ってるんだけど」

「いいですね」

「でしょ?蓮は梅に、手塚君は焼きたらこ」

「先生は昆布・・・ですかね?」

「へー。北岡さん昆布なんだ」

「ええ、本当はおかかが好きなんですが、おかかは何分足が速いので」

「そうだよね〜。冬とか寒い時にしか保存利かないもんね〜」



「じゃぁ、俺も一応開けて見るか」

秋山と手塚の説明を聞いて、一応中を確認する気になった北岡は、引き出しから鋏を取り出し、開封した。

がさがさ。

「どうだ?」

手紙を開き、少々目を見張った北岡に、秋山が訝しげに問いただした。

「へ〜第27号も出してるんだ。以外にまめだねぇカンザキ」

「・・・・・・・」

北岡の言葉にがくっと脱力した秋山だった。

「じゃあ、やはり中身は一緒か」

「ああ」



「あ、由良さんもやっぱ作るでしょお昼」

「ええ。先生が出るのでしたら」

「そっか、忙しいもんね。弁護士は」

「ええ」

「俺出るよ、ゴロちゃん」

「先生」

「何か景品出すっていうし。新しいカードとかかも知れないしね」

「そういう考え方もありか」

「だろ?」

手塚の頷きに、北岡は返した。

「では、ここにいる4人は決まりだな」

手塚の台詞に、各々頷いた。

新しいカードと聞いて、秋山も出る決心をしたらしい。


決まっていないのは・・・・・・






  「あ〜お昼何を作ろう?」

    当日のお昼のおかず&デザート。





                                                                   ライダー’S大運動会 

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北岡さん出場決定。
ついでにアトリ3人組も決定。
いつの間にかごろちゃんも決まり。(応援で)