節約。






アトリに居候し始めてかれこれ1週間。色々とこの家でのルールに馴れ始めてきた今日この頃。
水道の栓全開快にしないこと。無駄な電気は直ぐに消す。雨が降ったらその水を溜めて、飲み水以外の生活用水に使用する。
店のフロアをモップ掛けする際には、雨水を一度濾過したものを使うらしい。あと、トイレのタンクにも使うそうだ。
成る程。とても合理的で目からうろこだ。
元々、この店の店主であるサナコさんが節約家だったそうで、そのサナコさんからのお達しによってこのルールとなっているらしい。

しかしだな。

「うっし。蓮、風呂に入ってこようぜ!」
「ああ」

風呂の水を節約するためとはいえ、成人男性2人で一緒に風呂に入るのはどうかと思うぞ・・・?
まぁ、確かに水の量は一人で入る時よりも減るだろう。
湯船に二人で入れば湯だって半分で事足りるしな。


そう考えるとそれはそれで有りでもいいのではと思えてくる。


だがな・・・・。

「蓮!!飯、出来たぞ!」
「分かった」

皿を洗う水や洗剤の量を節約するために大皿に二人分の食事を乗っけるのはどうかと思うぞ?
まず、そんなことはほやほやの新婚さんがするものじゃないのか?
しかも、料理はスパゲッティー。お前等、俺の目の前で「わん○ん物語」でも実写番でやってくれるつもりか?
しかもご丁寧に、大き目のミートボールまで具にしてある。
城戸、お前は「蓮が好きだから」と言って、ミートボールを秋山にやろうとするな。
秋山、お前も食わず嫌いの振りをして、城戸が好きな焼きトマトを城戸の方にやろうとするな。



その上。

「蓮。今日、結構冷えるな」
「そうだな」

寒いんだけど、暖房いれるのはもったいないからといって、二人で同じベッドにもぐりこむな。
確かに、俺は城戸のベッドを使わせてもらっている。床で眠るには今夜はちょっと寒いだろう。だがな城戸。
何も、秋山のベッドに潜り込むんじゃなくても、俺が寝ているお前のベッドでもいいんじゃないか?
っと、これはまた違うな。



とにかく、お前等。



節約なのか、俺の前でいちゃつきたいのか、どっちかはっきりしろ。
(堂々といちゃつかれても困るがな)






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○ィズニー 名作『わ○わん物語り』。
わんこ2匹で一皿のスパゲッティ(大きなミートボールが具として入っている)
をちゅるちゅると食べている際、2匹とも余所見をしており、
食べていた麺がお互い同じものに。
そして、それに気がつかず、あむあむ食べていると、
お互いの口が触れ合って、キスをしてしまいました。
そして、最後に残ったミートボールをお互いに相手に譲り合うといった、
実に微笑ましく可愛らしい物語のワンシーンです。

この話しがディズニ○映画の中で一番好きです。
ま、なんにしても、秋山さんは手塚氏に見せ付けたいんでしょうね。
きっと、城戸は天然で。(笑)