らいだーず・どくたー。 ある日の秋山氏。 病院にて。 「小川エリさんの様態ですが・・・・」 「・・・・」 またある日の秋山氏。 再び病院にて。 「先日入院された城戸真司さんの様態についてなのですが・・・・」 「どうなんですか?」 またまたある日の秋山氏。 三度(みたび)病院にて。 「北岡秀一さんについてなのですが・・・・」 「・・・・教えてください」 気がつけば、様々な症状に対応できるようになっていた秋山氏。 ライダーの戦い。 それは何時もどんな時でも怪我をしない時はない。 レイヨウのモンスター出現! 龍騎とナイトで何とか撃退! しかし、龍騎は怪我をしてしまった。 現実世界にて。 「見せてみろ!」 「だ、大丈夫だよ!!」 「大丈夫なものか!お前、上腕打撲に、、胸部打撲、頭部出血、各箇所の裂傷と擦り傷・・・・ああ、足も捻挫してるじゃないか」 「れ、蓮・・・?」 「これでは、今夜は痛いだろう。西洋トチノキ種子エキス(抗炎症薬)だな、それにサルファ剤、酷い裂傷と擦り傷は応急処置として副腎皮質ホルモンの Strongestを一回だけ使うか・・・その後にMediumまで下げて、Weakだな・・・・」 「蓮・・・・さん?」 「城戸、足は動かすなよ。捻挫だからといって軽く見るな。捻挫は関節が外力によって一瞬正常の範囲を超えて動かされ、靭帯などの軟部組織が傷ついてしまっ た状態のことだ。もしかしたら、関節包の内面が傷ついているか、骨や軟骨にひびが入っている“関節挫傷”、もっと酷ければ“関節内骨折”を起こしているか もしれない・・・もしかしたら、関節の中に血が溜まってしまって、“関節血腫”になっているかもしれないからな」 「わ・・・分かった」 またある日。 モンスター出現!! 今度はナイトとゾルダで撃退!! しかし、ゾルダは怪我を負ってしまった。 現実世界にて。 「おい、見せろ」 「へぇお前が俺の心配をするなんて・・・・何を考えているんだ・・・っておい!」 「手背の裂傷、出血、右上腕の打撲・・・城戸と同じことを・・・」 「あ、秋山?」 「前腕裂傷、火傷、手掌も火傷だな・・・・」 「あ・・・・・秋、山・・・?」 「ほら、これを握っていろ。」 どこからか取り出した氷を握らせ、 「お前は遠距離攻撃タイプだろう・・・切り傷等が多すぎるぞ・・・右大腿も強打していたな・・・」 「お、おい・・・?」 「携帯をよこせ」 「へ?」 「いいから」 「あ、ああ・・・」 携帯を渡す。 「・・・・・・・・由良か、今から言う物を用意して北岡を迎えにこい。消毒薬と包帯、リント布、副腎皮質ホルモンのStrongとMedium。それから 外用消炎鎮痛剤、あぁ、あと鎮痛解熱剤も一応用意しておけ」 通話を切ると携帯を返す。 「秋山・・・・・・?」 秋山蓮。 幾度となく病院で、医者から様々な症状の説明を受けきた男。 何時の間にやら彼はこう呼ばれていた。 ライダーズ・ドクター。 書き物部屋 |