カウンター








ネタ切れ。









さあ、どうする?

「どうしたんだ城戸?」

アトリ一階。
店のフロア。
手塚が問いかける先に居たのはカウンター席に座り、何かひたすら悩んでいる城戸の姿。
どうしたのだろう?
不思議に思い、隣に座ってみる。

「常々思うんだけどさぁ・・・」
「うん?」

隣に座った手塚に、口を開いた城戸。

「ネタ切れなんだよなぁー」
「突発だな」




「ネタ切れとはこのサイトのことか?」
「そう。何か遣りたいこと遣りつくしたって感じが時折感じるんだよね」
「だが、パロディーで遣ってみたいのがあっただろう?3種類ぐらい」
「でも、今長編でやってるの終わらせてからのがいいだろう?」
「まぁ、そうしないと今遣っているのが中途半端に終わってしまう可能性も無くはないが・・・」




城戸、紅茶を一口。

「そもそもさ、ネタって何なんだろう?」
「ネタ・・・言語の意味か?」
「うん」
「ネタとは・・・」

懐から電子辞書を取り出す手塚。

「ネタとはタネ(種)の倒語(隠語)で、もとは特定の業種における専門用語であるが、現在は広く巷間に流布している。
その発祥の業界が複数であるため、指し示す内容は多岐にわたる。
寿司の具。
材料のこと。(例:ビジネスのネタ)
核心・本質のこと。(例:ネタバレ)
アドリブや偶発的な展開によるものではない、前もって考えてある小話やギャグ、冗談・コント・悪ふざけなどのこと。
特にお笑いにおいて使われる。ニュアンスとしては持ち駒に近い。」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

辞書を音読。

「つまり、物事の中心?」
「まぁ、根本はそういうことになるな」
「ちょっと、特定の業種って言うのが気になるね」
「・・・・確かに」


「ネタっていう言葉で思い浮かべるのが、やっぱ作家関係だな」
「そうだな・・・後は、企業の企画開発か?」
「・・・コスプレ・キャバクラの経営者?
「マニアック過ぎはしないか?」



「何をしてるんだ?」
「あ、蓮」
「秋山か」

秋山が上から降りてきた。
どうやら、これから出かけるようだ。

「どっか行くのか?」
「駅前の本屋だ」

本屋。
暫し考えるような二人。
その様子を、訝しげにみやる秋山。

「やっぱ・・・」
「そうだな・・・・」



「「ネタって言うと、作家と編集者だな」」













ギャラリー







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・・・ギャグ、なんですかね?
ネタが思いつかず、こうなりゃネタが無いことをネタにしちゃれっと考えた結果がこれです。




・・・天啓なんか、降りてきませんかね・・・・。