厳科なる現実。
いつもの通り、戦いを終え鏡から出てきた秋山と城戸。
そして、城戸がふと視線を向けたその先に・・・・
「やばい!!!蓮!!!走れ!!!!」
城戸の切羽詰った声。
秋山は聞こえてきた単語の意味で、瞬時にその状況を理解した。
そして、二人は猛然と走り出した。
これで捕まってしまったら後がなくなってしまう。
もう、風を感じながら青空の下を走ることが出来なくなるだろう。
今まで愛情を注ぎ育ててきた愛娘と分かれさせられるかも知れない父親の気持ちとはこういうものだろうか?
秋山と城戸は走った。
己のため。
そして、お互いのために・・・・・・
「まったく。君たちこれで何回目だと思ってるんだい?」
「すみませんすみません!!!」
「・・・・すみません」
路上駐車。
道路交通法違反。
点数1点。
6月以下の懲役又は10万円以下の罰金。
「・・・・俺・・・今月の給料殆ど出ないのに・・・・」
「・・・・・・・・」
落ち込む二人にさらに追い討ちをかけるように・・・・・
「あと、1点で免許停止だからね!?」
「「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」
頑張れライダー!
負けるなライダー!!
明日の風はどっちだッ!!!??