ライダースーツ。





カウンター





さて。
本日、アトリ。

醤油と砂糖等を使い、ふっくらと仕上げた鳥の照り焼き。
味噌汁には冷凍で売られていたシジミのみそ汁。
ご飯はこの頃気を使って胚芽米を使用。
城戸特製糠漬けは今も健在。
本日は・・・・




ずずー・・・ぱり。

「・・・・・」

ずぅずぅぅー・・・・ぱりぱり。

リビングに響く茶をすする音と糠床につけた人参をかじる音。




アトリ3人組は夕食を終えて、腹休みをしていた。

「そう言えば・・・」

何時ものごとく始まったこの展開。

「どうした?」
「・・・?」

人参を食べつつ、秋山と手塚は城戸を見やった。

「あのさ・・・ライダースーツってなんで、種類があるんだ?」
「種類・・・・?」
「どういうことだ?」

城戸の言葉に訝しげな表情の2人。

「たとえば俺。全身赤だろ? それに、北岡さんも全身緑」
「そうだな」
「ああ」

仮面ライダー龍騎は、全身紅いスーツに包まれているし、仮面ライダーゾルダは緑色。

「なのに、手塚君は、上半身だけワインレッド」

ワインレッド。

「・・・・・」
「ワインレッドかどうかは置いとくが・・・」

手塚ワインレッド疑惑放置。

「確かに、色が分かれているのは不思議だな」

そう呟くと、秋山は再び人参を頬張った。

ぱり。

「・・・しかも、まだある」
「種類がか?」

不思議そうな手塚の顔に頷く城戸。

「ほら、佐野満っていただろ?」
「・・・・?」
「ああ・・・あのデッキから名刺を取り出したあいつか」

首をかしげる手塚に、納得気に頷く秋山。

「そう、あいつ。あいつさーライダーになったときのスーツって、ファー付きなんだぜ?」
「フェイクファーか・・・・?」
「多分・・・」

触ったことがないから、何とも言えないが・・・と、渋い顔をする城戸。

「ひとつ、聞いていいか?」

と、ここで挙手の手塚。

「ん?」
「どうしたの手塚君?」

「佐野満とはどこの誰だ?」



冬の火の用心を告げる、拍子木の甲高い音が響く。




















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すみません、続きます;
なんだか、この頃、本当に書けなくなってます;
何度も書いては消してます;


・・・・また、企画を出して、エンジンに火をつけなくては
ダメでしょうか・・・・・・・・;?