蓮真ではなく、海真です。
それでもよろしい方は下へどうぞ。













朝。リビング兼ダイニングには朝食の香りが漂い始める。

「おはよー」
「あ、真司君おはよう」
「お前にしては早いじゃないか」
「俺だって起きようと思えば起きれるんだよ!!」
「ならいつも起きれないのはどいつだ?」
「う・煩い!!」
「蓮、真司君!!喧嘩する暇あるならこれをテーブルに運んで!!」」

今日の朝食当番はユイである。



「そういえば、手塚さんは?」
「あれ?まだ来てない?」
「珍しいな」

朝食をテーブルに運び終えて、手塚がまだ起きてこないことに気づく。

「俺、起こしてくるよ」
「お願いね真司君」





階段を上り、先ほど出た部屋へと再び入る。

「手塚君?」

部屋に入ってみると、カーテンは閉まっており、どうやら目的の人物はまだ起きてないようだ。
城戸は、そのままカーテンを開けてみる。

「・・・・寝てるよ」

手塚は、横を向いた状態ですやすやと気持ちのよさそうな寝息を立てていた。
ベッドの高さに合わせるようしゃがむと、手塚の顔がすぐ目の前に見て取れる。

「手塚君、朝だぞ−」
「ん・・・・」

声をかけても、もぞりと動くだけで、起きる気配はなし。

「食っちまうぞ?」
「・・・・」

反応なし。

「・・・・うりゃ」

チュッと小さな音をたたせ、柔らかな頬へと唇と落とした。

「・・・ん」
「起きた?手塚君」
「城戸・・・?」

今起きましたと言うような、寝ぼけ眼の手塚に、城戸は可笑しそうに小さく笑いながらさっさとベッドから起きるよう促した。

「もうみんな下で待ってるよ」
「・・・すまない・・・ふぁ・・・」

どうやら、寝起きはあまりよくないようだ。

「すまない・・・今行くから」
「じゃぁ俺先に行ってるね」

先ほどから小さく鳴る腹の虫に城戸は下に降りようとドアノブへ手を伸ばした。

「う?」

ドアを開けようとした瞬間、逆に自分が引っ張られる。

ぽすん。

後ろで引っ張った手塚の腕の中へと収まる。

「て、手塚君?」

急なことに少々驚きながらも、「どうしたのか?」と、手塚を振り返る。

ちゅ。

「!!」

唇に触れる柔らかな感触。
驚いて相手を目で見ると、

「目覚まし用の薬だ」
「て、手塚・・・ッ///!?」

しれっと云う相手。
そして、


きゅるるるるぅ〜


鳴った腹の虫。


「行こう城戸」


「・・・・・」


何も言えなくなってしまう自分。




そんな朝のひとこま。








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手塚氏と城戸の話を書きたくなったのですが・・・
分かりましたよ!!これが『甘い』と言うものなのか!!??
甘い物というものに、すごく悩まされていた自分。
目から鱗が!!!

そして、気づいたこと。
秋山氏には無理だろう。(オイ)



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