クリスマス








クリスマスはキリスト教の神が生まれた日。
その神は、元々人であった。しかし、人間の全ての罪を背負い自らを神に生贄として捧げ、全ての罪を許してもらった。
そして、その人間は死をも克復し、自らが神となった。



だけど、日本人には関係がない。




「蓮!!遅せーよ!!」
「煩い、お前はもう少し静かに喋れないのか?」
「遅れてきたのはそっちだろうが!!何でお前が文句を言うんだよ?」
「お前が煩いからだ」
「ったく・・・」

クリスマスイヴ。

イエス・キリストの誕生日の前夜祭。
主に他宗教の日本人は、イヴにしても、クリスマス当日にしても、お祭り騒ぎである。

「あ!!これだこれ!!」
「どれだ?」

そこは、家電量販店。
秋山と城戸はクリスマスソングの賑わう店内にいた。
目的は一つ。

「これ!!おとといのチラシに出てた奴だよ」
「サイズは・・・これでよかったのか?」
「いんや、確かあの家にはもう一つ上のサイズが・・・」

クリスマスにイベントによって、特価の特価となる高画質液晶テレビを購入するためだ。

「リビングダイニングは25畳だろ?だったら、やっぱり45インチ以上は欲しいんだよな!」

一先ず、店員を呼びとめサイズを云って在庫の確認をしてもらう。
在庫があり次第、“即決”で購入。

クリスマスイベントと言うのは、兎にも角にもおまけのイベントが多いのが特徴だ。

「え?くじ引き?」
「ええ。今クリスマスイベントで3,000円につき一枚のくじ引き券をお渡ししているんです」
「となると・・・・」

うん十回・・・。

2人で分ければ一人15回以上はできる。

で。

「おおあたりぃ〜〜!!」

クリスマスソングが流れる店内に響き渡る鐘の音。

「え・・・・?」


あたったものとは・・・。

「ヨーロッパ旅行、ペアでご招待!!」



「マジで・・・・?」
「なんだか、運を金で買った気分だな」










こんな、クリスマスもあっていいのかも、しれない。



かな?









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最初の電気屋での買い物。
狼の今の希望であり夢でございます・・・・。(泣)
すみません・・・落ちもなし意味もない代物になりました・・・・・;