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8.接吻けの後









何時もの部屋。
夕食も食べ終え、後は各自寝るまでの時間を好きにすごす。
秋山は今日の昼に本屋で買った単行本を。
城戸はこの頃気に入った飴を食べながら仕事の記事をまとめていた。

静かな部屋にページを捲る紙の擦れる音と、書類に色々と書き込まれるペンを走らせる音が静かに流れていた。


そんな中、


「痛ッ!」
「?」


城戸の声がその音を止めた。


どうしたのだろう?
秋山は読んでいた本から顔を上げ城戸の方を見た。
そこには口元を手で覆い、目に涙を浮かべている城戸の姿。


「・・・飴で舌、切ったぁ・・・」


理解できた状況。
そして、半ば呆れた秋山。


「いあいー・・・・」
「煩い」


素気無く対応する秋山に、城戸は涙を浮かべた表情のままむすっと膨れた。


「いあい!!」
「・・・煩い!」
「いあいッ!!」
「舌が痛いくて上手く喋れないくせに、大声を出すな!!!」


秋山は城戸の胸倉を鷲掴み、自分の方にぐいっと引き寄せた。


「ッ!?」


いきなり引っ張られ、口を塞がれ、口の中に何か生暖かいものが、自分の舌を包んだ。
そう感じた瞬間、今度は秋山に突き放された。


「・・れ、蓮!?」
「ふん」


ベッドにどさっと腰を落とした城戸。
何時もよりも勢いよく引かれた同居者側のカーテン。

残された城戸。



そして、口の中に広がった薄っすら残る鉄の味。









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自分的には久々に書いたのですが・・・
何か、前のような感覚が消えかけてる・・・っていう感じが、
するんですよね・・・・。
これが、スランプか・・・・・?


絵のスランプならあったんだが・・・・
うーむ・・・・・・。



コレを書いた今日、初のお仕事をしました。
正直、頭がパンクしました。




すみません・・・また、暫く更新できそうもありません;




あ〜・・・・ギャグにしたかった。