カウンター




3.嘘つきな君


「・・・っ!!」
「何か分かったのか!?」

アトリ。
手塚君は次に倒されるライダーを占うと言った。

「・・・・次に死ぬのは・・・・」
「・・・・」
「俺だ」
「え!?」

そう言って至極真面目な顔つきに俺は焦っていた。

「だが、俺は運命を変えるためにいる。このまま簡単には死なない。安心しろ」
「そ・・・そうだよ・・・ね」

優しく笑いながらそういってくれた君。


なのに・・・


「何で・・・運命を変えるんだろ!?今ここで死んじまったら運命、変えられねーだろうが!!目を覚ませよ手塚!!!」
「本当は・・・・俺じゃなかった・・・・」
「・・・え・・・?」
「・・・・お前だ・・・」
「て・・・」
「運命は・・・変わる・・・」
「お、おい・・・手塚・・?目を覚ませよ・・・なぁ・・・目を覚ませって・・・・手塚ぁああ!!!!」


嘘つきな君は、そのまま満足した顔で二度と目を開くことは無かった。



戻る



************************************************************************
ちょっとDVDで手塚さんが倒れるところをこの頃見たので・・・・。