カウンター


16.ただ、それだけで






お前がそこに居てくれるだけで、それだけで良かった・・・・


傍に居る時に時折感じた不便さ、邪魔だと思ったことさえあった。


なのに、いざそれがなくなってしまったらどうだろうか?


これ程の不便さがあったなんて、あのときの自分は思いもしなかった。



何故あのときの自分は、あんなふうに感じてしまったのだろう?



もっと、大切にしていれば、ちがった結果があったのではないだろうか?











アトリ二階。

既に夕食を食べ終え、アトリのライダー3人はそれぞれを気ままにすごしていた・・・・のだが。





「マウスーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」





と、叫ぶ城戸を見ている秋山氏と手塚氏。

「奮発してコードレスのマウスを買って来たのが運の付だな」
「城戸、だから言っただろう。買わないほうが良いと」

「だって見たら欲しくなっちまったんだからしょーが無いじゃんか!!」



コードレスのマウス。
行方不明中。





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あれって時折邪魔なんですが、無くしたとき、
すっごく不便なんですよね・・・;